debtのブログ

借金 クレジット

ヒモみたいに

開業の運転資金。

パートナーにばかりサラ金で借りてもらうのもなんだっつうことで、オレも出向いた。
 
一年前のオートローンが全くかすらなかったこと、そのほとぼりもそろそろ冷めたんじゃないかと思ってさ。
もちろん、今ではわかっている。融資の審査に申し込んだという事実が三カ月から半年は個人情報機関に残されることを。
 
当時、テレビでは”むじんくん”だの”ひとりでできた”だの、店舗のカウンターでスタッフと向き合うことなく、融資の申し込みができる、そんなCMが溢れていた。
お金を借りるという行為の敷居は低くなっていた。
 
オレの住む郊外の駅前にも、武富士アコムアイフル、各社の無人契約機があった。
機械自体はちょうど、証明写真を撮る無人の撮影ブースみたいなものだった。
用紙に記入して機械に、コピー機のようにスキャンさせ、同じように身分証もスキャン。その指示がブースに付いた受話器からやってくる。
その様子は当然、カメラで撮影されながら、
スタッフが指示している。
無知だったオレは、自動販売機のように申し込めばカードが出てくる、対人よりもカンタンな機械での融資ぐらいに考えていた。
 
そして、考えを切り替えた。
カメラで人柄も見ているのではないか?と
貸しても良さそうな奴かどうか、ブース内の隠しカメラで見ているのではないかと。
その後は姿勢を正して受け答えした。もちろん、申し込み書の字も丁寧に書いた。
他人から審査されるのなんて、高校受験以外に知らない無知な頃だ。
今では職業や居住状態に属性などがあることも知っているが、当時、審査というものはそれほど雲を掴むようなものだった。