debtのブログ

借金 クレジット

思った通り

無理やり保証人になることになってしまった二週間後、電話が鳴り、直後に店に金貸しのヤクザがやってきた。

代行さんの返済が行われておらず、保証人のオレに融資の残金と利息の全額を支払えという。
心底失望した。腹が立った。死んで欲しかった。
金貸しのヤクザと逃げた代行さんとオレ自身に。
もちろん、一括で30万円なんかある訳ない。助かる方法は一つだった。
このクソ野郎からオレが30万円を借り、代行さんと 借用書の分の返済に当てる。
オレは30万円の融資を受ける際の条件、それは保証人を付けること。
 
どこに、こんなクソヤクザの融資の保証人が居るんだ?
 
飲み屋で働き始めた当初、よその飲み屋、風俗、テレクラ、女遊びの好きな客と仲良くなった。
オレにそういう世界の遊びを教えてくれた奴だ。
そういう女遊びの世界、とカッコつけて言ってみたが、その客はそれほど金も無くて、繁華街の中でも、数段ランクの落ちる店の中の、あるひとりだけ、可愛い子が居るだとか、あそこのヘルスはタダマンできるとか、そんな遊びだ。
 
オレのオープンさせた店にも出入りしていた。
この頃は店と客の立場もいい加減になり、酔っ払ったオレが役に立たなかったり、ヒマで出て行ったりで、オレの代わりに店番をしてくれたりするようになっていた。
 
オレが一円も関係のない、クソ融資の30万円。
月に二回の返済。利息だけで一回3万円。
3万円、かき集めて支払ったところで、借金は一円も減らない。
 
彼が保証人になってくれた。
絶対に迷惑はかけられない。