debtのブログ

借金 クレジット

助かったのか、騙されたのか

夜の店の給料の未払いが続くこと数ヶ月、未払い給料の代わりに、店を持ってみないか、独立しないかという話が出た。
 
社長の大学の先輩に当たる方がオーナーの飲食店ビル、そのビル内の空き店舗。
その数店舗の中から、場所は選んでいいという。いずれも20人ほどが座れるスナック、といった店舗。
敷金、礼金といった保証金はオーナーが一旦出すという。オレは管理会社の不動産に行き、自分名義で賃貸契約をする、金は不動産を経由しオーナーの手に戻る。
オーナーは空き店舗にしているよりも月々の家賃が欲しいのだと。
給料の未払いで店の準備をする金がなかった。そこは社長がなんとかするという。
実際に店舗を借りれば500万円弱の計算だった。未払いの給料は150万円、この話で給料の現金払いをあきらめてほしいということだった。
店の備品や運転資金は、社長100万円ほど応援してくれるという。
 
オレはこの話に乗った。
ついに独立が叶う、喜びと不安。
 
話はトントン拍子に進んだ。
あっという間に契約を済ませた。最初の話ではオーナーの仲介ということで、契約で面倒な手続きは要らないということだったが、保証人が必要といわれ、オレが勝手に弟の名を書き、印鑑を押し、書類を作った。
古い店だったため、不動産側の手直しの予算が多く、オレの意向で内装工事を進めてくれた。
 
しかし、内装完成の段階になっても、店の備品を買うといった準備ができないでいた。
社長がお金を持ってこないからだった。
オレ 抜けた穴が大きく、悪かった売り上げがさらに下がり、金の都合が現在のところつかないと言う。 
社長との店を裏切り、自身の独立を選び、抜けた穴が大きいとプライドを満たされ、進みだし戻れない自分の店という夢。
その全ての状態がオレに言う。
なんとかするのはお前自身だと。
お前が波を乗り越え、つかんだこと。
さらに乗り越え、さらにつかめ、と。
 

オレは竹富士(仮)に電話をしていた。