debtのブログ

借金 クレジット

泥沼から抜けられないでいる

50万円、大きい額なのか、大金なのか、それっぽっちなのか。

借金してかき集めた50万円。
 
夜の店を持つことになって、時を同じくするころ、飲食店の給料未払いと共に、仕入れのお金にも事欠くようになった洋服屋。
一緒に住み、店を回していた彼女と別れ、店舗を退去し、還ってきた保証金の一部が50万円弱。
合計100万円の運転資金を自己調達した。
 
しばらくすれば戻ってくるお金だと信じて。
 
店を持つに当たり、不安もあったオレは、当時仕事のなかった同級生にスタッフとして働いてもらうことにした。
飲食店の勤務経験もあり、気心を知った友人であり、頼もしく思った。
店の開店準備の買い物をしている中で、元気のない日があった。
聞けば、20数万円のカード払いの借金があるという。
彼の日給は1万円の予定だった。月に25日の営業と出勤で月給25万円だ。
オレからの提案として25万円を渡す代わりに、出勤した日に日当として5千円を渡す。5千円はオレへの借金返済、それで合計一日に1万円でどうだというものだ。
 
フラフラしがちな奴にとって、借金返済は魅力的だろうし、金で縛り付けてでもおかないと、居なくなることが不安だった。
 
しかし、100万円も、開店を迎えるころには底を尽きかけていた。
月に45万円ほどの家賃が生じ、揃えたスタッフが10名弱。
水商売は現金で日払いが当然だったころ、当然だった店から引き抜いてきた女性スタッフ。
一日のランニングコストが20万円。そこがペイライン。客単価1万円なら満席させての達成金額。
 
果たしてオレにやっていけるのだろうか。
やっていける。
間違ってないはずだ。
潰されそうな重圧の中で、拠り所は社長がくれるはずの100万円だった。